命日

Cちゃん

2007年11月11日 12:23

今日は実家で一緒に暮らしてたシーズーの『たく』の命日です。



まだまだ若かった頃のたく


出会いは突然でした。また…死も突然にやってきました。


Cの知り合いが「かわいいワンちゃん生まれたよ~1匹どう?」なんて言うんで もらってきたのが
この『たく』なんです。


母親が犬嫌いというか お決まりの… 昔(子供の頃)犬に噛まれた苦い経験の持ち主で…


さんざん説得して我が家へ迎える事ができたんです。


父親と一緒に車で迎えに行ったあの日。両手のひらに乗るくらい ちっちゃいワンコ。

かわいくて 愛おしくて…

今でも あの日の温もりをはっきりと覚えています。



我が家に来てまもない頃のたく


なぜ『たく』と名づけたかと申しますと…

母親がキムタクのファンで…  それだけです(笑)

結局 お世話全般は母親の役割になってしまいました。母は商売してたんですが毎日一緒に出勤してましたからね。いつでも どこでも一緒でした。



お気に入りのクッションで眠るたく


家族が大スキな仔でした。

そしてアッサリした仔でした。ぼすおみたいに いつでもベッタリって感じじゃないです。

それでも肝心な時にはいつも側にいてくれた。

「大丈夫?元気だしてよ!」なんて目でジ~っと見つめてくるような仔でした。



毛がのびてモッサリのたく


カミナリが大嫌いでカミナリがなると大変でした。抱っこしてあげてもブルブル振るえて半狂乱になるんです。もちろん心臓バクバクですし…
ぼすおはカミナリ平気で良かったです。こんなでかい犬 ずっと抱っこなんて出来ませんからね。

すごく我慢強い仔でした。8歳くらいからホルモンのバランスが崩れて足が膿んできてパンパンに腫れあがって痛いはずなのに そんなそぶりも見せない仔でした。



かわいいねぇ~。



たくもCもまだ若いなぁ~。


10歳を過ぎた頃からでしょうか。
急に発作がおきて倒れるようになりました。
最初はビックリしましたが そのうち対処法などがわかってきたので…
でも発作がおきるたびに家族全員が苦しみました。
1番苦しいのは本人(犬)である たく ですが 父親 母親 C 妹 家族全員が苦しかった。
まだ 連れていかないで!!
発作がおきる度にそう祈りました。



たくもCも いい笑顔!


それでも普段は元気いっぱいのワンでしたよ。きのう死ぬかと思ってても今日はめちゃ元気って感じ。
そんな感じで月日は過ぎていきました。

イタズラもちっちゃい頃からほとんどなく扱い易い仔でしたね。ぼすおとは大違い!
たくからは沢山の大切な物をもらいました。

だけどCは? 今でも もっとあの時… なんて思う事がいっぱいです。

我が家にもその間に妹が結婚して家を出て 1年後にCが結婚して家を出て…

実家には両親と「たく」だけになってました。



結婚式前日 実家生活最後の日


Cが貰ってきたワンでしたが… ほぼ両親のワンでしたね。両親と一緒のベッドの真ん中で寝てましたからね。


この家族の変化に「たく」は どう感じてたんでしょうか?



これがたくとの最後の写真になってしまいました



最後の日。そう4年前の今日。11月11日早朝。「たく」は旅立ってしまいました。


実家から連絡を受け速攻実家に帰りました。(実家までは車で30分)
自分で運転していったのですが… 気づけば実家に着いてたって感じです。

実家に着くと…

まだ体は少し暖かくて… たく!たく!たくちゃん!

何度も何度も呼びました。返事なんて帰ってくるはずないんです。
頭ではわかってるのに どうしても現実を受け入れられずに ただ泣き叫ぶ事しかできませんでした。

抱き上げてみたり ゆすってみたり とっくに止まってる心臓をマッサージしてみたり…
考え付く ありとあらゆる事をしました。

その間ず~と「たく」の名前を呼び続けてました。


何をしても 遅いんですよ。わかってるけど じっとしてられなかったんです。


前の日 偶然に妹は実家に泊まってたんです。
妊娠中で…  もし実家にいなかったらCみたいに駆けつけたくても無理だったでしょう。
これは偶然なんでしょうか?
Cにはたくは自分の意思でお別れの日を選んだんじゃないかと思うんです。

この日なら 家族みんなが家にいるってね。


発作がおきて おさまって …

そんな事を繰り返し 最後におおきく息をすって笑うように… 母親の腕の中で目覚める事のない深い眠りについたんだそうです。

やすらかな顔でしたよ。苦しかったはずなのに。笑ってました。

Cが実家に着いた時は半目だったんですが 目を開けたままの最後だったそうです。

生きてるみたいだと言ってました。

目を閉じてあげようと がんばったんですが… うす目になっちゃうんですよね。


Cが結婚してちょうど1ヵ月後。12才と3ヶ月の生涯でした。


Cは最後まで「たく」にしがみついて泣く事しかできませんでした。
「なんで?なんでなん?生き返ってよ!」そう言い続けてました。
信じたくない。認めたくない。これは夢なんだ。


ドンドン体は冷たくなっていき 硬くなっていきました。
穴という穴 全部から 液体が出てきました。だから綿を詰めました。

妹はね「たく今までありがとう。ゆっくり休みや」って言葉をかけてました。
Cはビックリしました。Cは自分の悲しい気持ちばっかりで「たく」にありがとうって言えなかった。
妹は妊娠中でしたので体に障るといけないなんて心配もしました。
でも だからですかね。命を宿してたから命の深さや大切さをきっとCよりも感じてたんだと思います。
「今までありがとう」
なんで言えなかったんだろ?後悔してます。今なら言えるのに…  もう遅いですね。


何度も発作がおきてて 「たく」は苦しんできたんです。

これできっと苦しみから解放されたんですよね。

今ごろ痛みも苦しみもない楽しい世界で のんびり生活してるんですよね。


3ヶ月ほど ず~っと泣いてました。
おかしくなるんじゃないか?なんて本気で思いました。このまま おかしくなった方が楽でいいやなんて本気で思ってました。

この時 旦那は冷たかったんです。
無理もないんですが この時は旦那はワンと一緒に生活した事がなかったんです。

だから たかが犬が死んだくらいで いつまで そんなこと してんねん! って感じ。

もちろん 言葉にも出して言われましたよ。Cが泣いてばかりだったので…

この時 まだ新婚ホヤホヤ。結婚式のちょうど1ヶ月後でしたからね。

なのにCは 本気で離婚を考えてました。

こんな 人の痛みがわからん奴とは暮らしていけない って思いましたから。


ぼすおと暮らすようになり旦那がポツリと言いました。

「あの時は わからんかった。でも今やったらわかる。Bossが死んだら…」

泣きそうな顔で そう言ってました。





そうなんです。ワンと暮らしてない人にはわからないんです。
だから旦那が悪いわけじゃないんです。でも あの時は…  それでもわかるふり して欲しかったんですよね~。Cのわがままですが…


今では旦那の方がぼすおの話になるとウルウルしてますよ。


もしも…  なんて話でも想像して泣いてます。

人って こんなに変わるんですね。やっぱりワンの力って凄いです。



こんな経緯があるせいか…


ぼすおには毎日毎日精一杯の事をしてあげようって思うんです。
もちろん無理はしませんが自分に出来る精一杯の事を。

だから色んな所へ行ったり 楽しい事一緒にしたり…

いつも笑って過ごしたいって強く思います。

ぼすおの為に…  自分の為に…



今朝のんびりまったりしていた旦那とぼすお


こんな なにげない毎日が幸せなんです。


考えたくない事ですが いつか必ずやってくる別れ。


その時に「ありがとう」が言えるように…


たくの命日に そんな事を思うCでした。


今日は実家にお花をもってたくに手をあわせてきます。
「ぼすおを見守ってください」ってお願いしてきます。
そして…  いっぱいいっぱい「たく」とお喋りしてきます。


丸4年が経って…  やっとそんな風に思えるようになりました。



Cの家にも毎日ここに『たく』がいます。



今日お越しくださった方 いつもと様子が違ってごめんなさいね。
今日だけは…  ギャハハと笑えないんです。 ごめんなさい。
今日は皆さまの所にも遊びに行けないと思います。ごめんなさい。


ホントにホントにごねんなさい。


明日からは…


またいつものおバカ炸裂Cちゃんに戻りますので…
今日だけは お許しください。





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